商品開発秘話

[番外編]ワインボトル

介在することの必然性

メーカー(売り手)、在庫、ユーザー(買い手)。

この三者が互いにリスクを背負い、
互いに利益を生み出すようにして動くのが、ビジネスの現場というもの。

そこに、商社であるアトラスプランニングが介在するためには、
各社に対するメリットがなくてはならない。

そのメリットとは、利便性向上とコスト削減。

これらを産み出すためのアイデアが、アトラスプランニングにはある。

--- 食品業界以外でも、開発された商品があるそうですね?

はい。
近年では、エンターテイメント産業が食品事業分野へ参入し、
積極的に商品の企画開発、供給も手掛けています。

その代表例が、ワインボトルに彫刻を施した「彫刻ワイン」。

もともとは知人を通じて持ちかけられた話で、
とあるアーティストの記念グッズとして、ワインを販売したいということでした。

--- コンサート会場などで特別に販売しているようなものでしょうか?

重たいので会場販売はしていませんが、限定で通信販売されました。

例えばファン会員のみの通販サイトであったりもするのですが、
こうして芸能人のキャンペーン商品として販売すれば、
結果的にプレミアムが付くことにもなります。

ファンであれば、そのアーティストやアイドルの名が刻印されたものは是非とも欲しいものです。
ましてやそれが、限定品であれば尚のことです。

しかしながら、いくら限定品とはいえ、
ひとつひとつボトルに刻印するとなると、当然ながらコストが嵩みます。

それをどうするか。

ここに私どものアイデアが活かされています。

特殊な手法を使っているのですが、
これにより、コストも手間も大幅に割愛することに成功しました。

そしてもちろん、販売のほうも。
そのアーティストがテレビ番組に出演して、そのワインの話をしたところ、
あっという間に3000セット、つまり6000本が完売しました。

--- 関わった全員がハッピーとなったわけですね?

その通りです。

これがさらに、
結婚式の引き出物や、席札代わりに参列者の名前を彫刻するなど、
ひとつのアイデアから大きな広がりを持つことにもなりました。

企画で持ち込むにはこの場合、
ボトルを彫れる会社があって、ワインを供給する会社、物流会社があって、
これら様々なところをつなげて、流れにする。

この流れの中にあって、当社がする工夫が活かされる。

しかし、
最終的な利便性と何よりも大事なコスト、
つまりは発注者にとってのメリットがなくてはなりません。

でないと、私どもが介在する必然性がなくなってしまいますから。

やはり、当社が介在することが「必然である」と言ってもらえるようにすること。
これが、当社にとってのモットーであり、開発のコンセプトでもあります。

それと、これも私どものポリシーでもあるのですが、
企画料商売というものはしておりません。

あくまで開発する費用に関しては、企画が成功、企画として成立した時しか発生しない仕組みになっています。

つまり、企画が進行し、仕入れをおこして、
その際に適正なマージンを載せさせていただいてお売りする、という姿勢に徹しています。

お客様にとってはデメリットのないシステムでしょうね。

--- そのアイデアの源はどこから出てくるものなのでしょう?

おそらくは、当社は「~業」とジャンルを絞ってこなかったから、
色々なアイデアが生まれ、何業でも対応が可能となるのだと思います。

さらに、 根幹となるものとして、上で述べた「コンセプト」を据えています。

消費者の期待感を高めたり、この商品があってよかったと思ってもらえるように、
この「コンセプト」は徹底しているつもりです。

その一方で、
これまで培って参りました外食産業向けの商品の企画開発、
OEM(Original Equipment Manufacturing)や
PB(プライベートブランド)商品の供給などを通じた、
食品メーカーや外食産業との太いパイプがあります。

こうした「食品業界への架け橋」としての立場から、
メーカーに対して「やりませんか」ではなく、
リスクもきちんと説明させていただいた上で、
「やりましょう」と説得することが可能となるのです。

私どもは自社の製品に自信と誇りを持っています。
売れない商品は消費者に支持されない商品だと考えるからです。

しかし、 私どもはメーカーではないので、商品を作ってくれるパートナーが必要です。

メーカーの持つ設備やノウハウを活用し、ユーザーの要求に応えること。

私どもがB to B の接着剤として、
間に入って両者のマッチングを図ること、
介在することが「必然である」と言っていただけるように。

この販売に対する姿勢にご共感いただけるような方と、
ぜひお仕事をご一緒させていただきたいと思っています。

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